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コンテスト「長編部門」ヒント2

Posted by PL編集部 on 2012. .20 コンテストヒント
こんにちは。
いよいよ、「らぶドロップス恋愛小説コンテスト」の長編部門〆切まで、あとわずかとなりました。
そこで、今日はヒント2として、小説の「設定」についてお話します。

先日、一足先に受賞作を発表した「通常部門」では課題のイラストがスーツ姿の男女だったためか、応募作の半数以上「オフィス」を舞台にした作品で、さらにその中の多く上司部下(秘書)という設定でした。

もちろん、他の人が応募してくる設定と同じではダメということはありませんが、多くの人が思いつきそうな設定を選んだ場合、ライバル達と差別化を図れないと突出した印象を与えることはできません

それにはまず物語の設定に「リアリティ」を持たせることが重要です。
たとえば、「オフィス」といっても、どんな業種なのか、社員は何人くらいいるのか、主人公達はどんな部署にいるのかなど、基本的な設定だけでも、無数の組み合わせがあります。
自分の描きたい恋愛を最大限に生かせるのは、どの組み合わせなのかを慎重に考える必要があります。

「金融系」ならば金融系企業について、「飲食業界」なら飲食業界について自分がどれだけ知っているのか調べられるのか。どんな時間帯で働き、どんな職種があって、職場はどんな雰囲気なのか。お給料はどれくらいで、どんな生活水準なのか。

ただし、調べた事を全て書けばいいという事ではありません。また、全てが事実である必要もありません。調べたことを元に、どれだけ読者に「本当だ」と思わせられる世界を作れるかが腕の見せどころです。

たとえば、主人公が出逢った男性が外資系の証券会社で働いているとします。
しかも、仕事が出来て、若くして出世しているエリート
通常、そういった会社は勤務時間がかなり長く帰宅は深夜に及ぶことも少なくない。
それなのに、彼から主人公宛に毎日のように
「6時に○○で待ち合わせね」
「7時に△△を予約したから」
などというメールが来たとします。
それを読んだ時、「男性からこんなに思われて羨ましい」と思う読者もいるかもしれませんが、大抵の読者は「毎日、そんな時間に帰れるわけないじゃない」「出来ない男なんじゃないの?」と、思ってしまう可能性があります。

もし、上記の設定で書くのならば、むしろ「なかなか会えない」という状況を活かした流れが自然です。逆にどうしても、毎日デートをさせたいのなら、彼は毎日きっかり定時に仕事が終えられる生活を送っていなければなりません。

また、業種も職種も曖昧なまま書き進めていくと、「彼は仕事ができる」「彼は仕事が忙しい」など、単なる説明のような表現が増えてしまい、内容までが曖昧になってしまう危険性があります。
「できる」のは、どうできるのか、「忙しい」のは、どう忙しいのかが描けていないと、登場人物達の行動必然性が生まれてきません。

第5回のコンテストの優秀賞作品『やさしい命令』(春奈真実さん)は銀行で働く男女が織りなす物語でしたが、銀行で働いたことのない人でも、「なるほど、銀行での出逢いはこんな風だろうな」「社内で二人きりになれるのはこういう時間帯か」「だったら、そういう気持ちになるよね」と納得できる場面が幾つもありました。もちろん、文章やキャラクターなど、総合的な面で受賞が決定したのですが、このリアリティが、受賞に大きく影響したのは間違いありません。

〆切まであとわずかですが、もし行き詰まっている人がいたら、ぜひもう一度「設定」を見直してください。設定が細部まで考えられていれば、主人公達は自然と動き出してくれるはずです。

編集部一同
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