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食いしん坊が読みたい小説?

Posted by PL編集部 on 2013. .07 余談ですが…
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井上荒野『ベーコン』(集英社文庫)
池波正太郎『殺しの四人 仕掛け人・藤枝梅安(一)』(講談社文庫)


この人の作品を読むと、決まって食べたく(飲みたく?)なるものがある…
というような小説家が何人かいます。
村上春樹さんなら、パスタにビール
池波正太郎さんなら、ちょこっとしたに日本酒

復讐に燃える仕掛け人・藤枝梅安の殺しのシーンを読みながら
(TVドラマの「必殺」シリーズはこれを元にしています)
寒くなった背筋をぬる燗で温めるとかね。
あ、いけないいけない、ついオヤジになってしまいました。

気を取り直して、先日、井上荒野さんの「ベーコン」という短編集を
久しぶりに読み返しました。
(井上さんは私が大好きな作家の一人です)
「大人のカツサンド」「煮こごり」「ゆで卵のキーマカレー」など、
短編のタイトルが、全部食べ物の名前という、
これまた垂涎必至の作品集です。

表題作「ベーコン」は、主人公の女性が、
幼い頃に出奔した母親がずっと一緒に暮らしていた愛人に、
(母親は、つい最近交通事故で亡くなり、それを愛人から知らされるという
苦い経験もしています)
結婚の報告をしに会いに行く話。
何となく気まずい雰囲気の二人の間にあるのが、
その愛人の男性が経営する養豚場で作った手作りのベーコンなんです。

淡々とした会話の最後に
私はベーコンを食べた。沖さんのベーコンは、燻製の店で食べたものよりもずっとしょっぱくて、ずっと濃い肉の味がした。
これが、この短編集の終わりの2行です。
主人公は、ここでベーコンの味のことしか語っていません。
でも、この味の描写の行間には、いろーーーーーんなことが詰まってます。
いや~、参りました
お腹いっぱいです。
行間に読み応えのある小説、ご興味のある方は是非!

編集部:酒乱童子
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