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結末に震えて! 切なくて、やがて怖い『女の幽霊』配信スタート

Posted by PL編集部 on 2014. .04 作品情報★その他
BLOG_女の幽霊
『女の幽霊』
著者/日野裕太郎
イラスト/篁ふみ

会社の集まりで行った居酒屋の廊下で、
素敵なイケメンが酔い潰れていたら、どうしますか?

このお話は、倒れていた彼のことが妙に気になった主人公が、
介抱をしたことから始まる、甘くて切なくて怖い物語です。

                     

こんにちは、もしくははじめまして、日野裕太郎です。
今回もホラーをお届けすることになりました。

主人公は26歳のOL明奈。
年下の彼氏、孝允との関係は怖いくらい好調。
なのに、周囲で頻繁に見かける女性の姿が気にかかるようになって……
と、ささいな違和感からはじまるお話です。
その女性がどうやら“ひとならざるもの”で、と怪異が日常に介入してきます。
篁さんのイラストにみなぎる緊張感そのままに、明奈が怪異と恋人との間で揺れ、
決断していく過程を作中でもお楽しみいただければと思います。

寒さが一段と厳しくなる最中ですが、長い夜のお供になれば幸いです。


                     

始めは、ふつうの恋愛小説なんです。
明奈と孝允が恋愛関係になっていく過程にドキドキして…。
しかし、明奈が幽霊らしき女性につきまとわれるようになり、
少しずつ物語の雰囲気が変わっていきます。
そして、訪れる結末は――。

ああ、このゾクゾク感をみんなで共有したい!

まりも

この作品が読めるPC・スマートフォン対応の電子書店はこちら。
※配信開始日は各書店の更新日によって異なります。

電子書籍サイト パピレス(PC/スマートフォン/iOS)
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電子書籍サイト どこでも読書(PC/スマートフォン/iOS/フィーチャーフォン)

その他のサイトでも順次配信予定です。

↓『女の幽霊』の一部をちょい見せ!
女の幽霊
日野裕太郎


(前略)

 差し出されたフォークを、明奈は受け取った。
「間接キスですね」
 言葉に詰まった明奈は、顔が熱くなっていた。見透かされたような居心地の悪さがある。
「もしよかったら、敬語やめていいですか」
「でも」
「俺たち、ひと晩一緒に過ごしたんでしょ」
 とっさに明奈は首を振っていた。
「なにも」
 短い言葉しか出て来ない。
 孝允はあごを引いた。
「さすがに、したかしてないかは……なんとなく、身体の感じでわかるから」
「あ……ごめんなさい。悪ふざけが過ぎて」
 黙っていることは嘘をつくことではないが、騙すことには違いない。正直でいられるのは、気が楽だ。
「酔っ払いの介抱って、大変だったんじゃない? 俺、あの居酒屋行ってきたんだ」
 孝允は『いろりばた』まで足を向け、状況を尋ねていた。助けてくれたひとにお礼をしたい、と切り出したそうだ。女将は状況を教え、礼はしなくていいんじゃないか、と話していたという。たいしたことじゃない、と。
 あの女将ならそういうだろうな、と明奈は苦笑いを浮かべた。
「大変というか、けっこう重かった」
 照れ笑いをする孝允の頭の向こう、間仕切りがある。そこからちらちらとこちらをうかがう顔があった。
 先ほど気にかかった、黒髪の女性だ。孝允と同世代か、ずっと店員だろうと思っていたが、違うようだ。店員の青と黒の制服に似た配色の、丈の長いワンピースを着ている。
 店員でないなら、と明奈は首をかしげた。何故こちらをうかがってくるのだろう。
「酔っ払ったのがきっかけなんて、ちょっと恥ずかしいな」
「楽しかったから飲んじゃったんじゃない?」
 孝允は目を逸らした。
「……飲める飲める、って思ってたら、いきなりわけがわからなくなってた」
「ほかの……」
 子たち、といいかけて、べつの言葉を明奈は探した。
「みんなも?」
「うん。いつもは集まってコーヒーとかコーラ飲んだりしてるんだ。全員酒弱いなんて思わなかった」
 慣れない面々が集まって、揃って泥酔する。それもそのうちいい思い出になるのかもしれない。
「さっき、DVDなに借りたの?」
「あ――新作が棚にあったから」
 帰宅したときに明奈が抱えていたレンタル店の袋を覚えていたのだろう、孝允の問いにタイトルがすぐ出てこない。口ごもっていると、いくつか孝允がタイトルを上げ、そのなかに借りたものがあった。
「あれ借りたの? 俺も見たい!」
 なんと返事をすればいいのか、明奈は迷う。
 おいで、という言葉は出せない。だが自分で今度借りな、というのはいいたくない。自分からそんな距離を開ける言葉を、口にしたくなかった。自然と距離が開いたらいいのに。いい記憶でも悪い記憶でもなく――ちらちらとこちらをうかがっている女の子の顔が、また見えてそちらに気を取られた。
「どうかした?」
 視線を追って孝允が振り返り、しかしそのときには女の子は顔を引っこめていた。
「なんか、こっち見てるひとが、ちょっと」
「さっきから気にしてるよね。店員?」
「違う……かな」
 顔は見えたが、あまり印象に残っていない。
 孝允が伝票を取り、立ち上がった。
「出ようか。へんなのがいるなら、ちょっと気分悪いし」

――続きは、電子書籍でお楽しみください。 ※作品の転載は禁止です。
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