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青砥あかさん新作『魔女と野獣 ~毒林檎では殺せない』配信スタート!

Posted by PL編集部 on 2015. .08 作品情報★らぶドロップス
魔女と野獣_blog
『魔女と野獣 ~毒林檎では殺せない』
著者/青砥あか
イラスト/めろ

スリリング&ドラマティック!
青砥あかさんの新作が、本日より順次配信開始です。

今回の主役は、
『王子様は助けに来ない』『王子のキスでは目覚めない』で、
主人公・しずくをイジメまくった、美月

とはいえ、これは続編ではありません。
「罪」を犯すことでしか自由になれなかった女の子が、
運命の出会いによって本当の自分を見つける
、というまた別の物語なのです。
その相手が堅気でなかった為に、話がややこしくなるのですが――。

美人でしたたかなのに、妙に素直で…。
今作で描かれる美月は、魅力的でかわいらしい女性です。
そして、危険な香りを放つ大人の男桐生泰孝がまたカッコイイ。
このふたりの駆け引きがいいんだなー

青砥あかさんのコメントです。


今回は『王子様は助けに来ない』のスピンオフで、美月のお話です。
あちらの作品では、しずくに意地悪をして追いつめた悪役の彼女でしたが、
今作ではヒロインとして活躍します。
大人しかったしずくとは逆で、とても行動的でほしいもののためなら、手段は選びません。
どんどん動いてくれる彼女なので、
書いていて、こちらの意図していない言動をたくさんしてくれました。
キツイ性格をしているのですが、
彼女は過去の自分の過ちを悔いてもいますし、ちゃんと反省もしています。
それでもしっかりと大地を踏みしめて、前に進んでいく彼女は
いっそ清々しくて、書くのがとても面白かったです。
そして、そんな彼女が泰孝と出会い、恋をして変わっていきます。
美月の意地悪な性格の裏に隠された本当の気持ち、弱い面。
そういうギャップを楽しんで読んでもらえたら嬉しいです。



策略をめぐらし、自分を守ってきた美しき魔女と、
自ら裏の世界で生きることを選んだ、しなやかな獣。
「運命の出会い」は、それぞれの生き方をドラマティックに変えていきます。
もちろん、ふたりのラブシーンも艶っぽくてウフフ…です。

ハム子

この作品が読めるPC・スマートフォン対応の電子書店はこちら。
※配信開始日は各書店の更新日によって異なります。

電子書籍サイト パピレス(PC/スマートフォン/iOS) ※1月14日より配信
電子書籍サイト honto(PC/スマートフォン/iOS) 
電子書籍サイト BookLive!(PC/スマートフォン/iOS)
電子書籍サイト どこでも読書(PC/スマートフォン/iOS/フィーチャーフォン)
※その他のサイトでも順次配信予定です。

↓こちらに二人の出会いのシーンをちらりと載せております。
 絶対に、続きが気になりますよ(笑)。
(前略)
「そういうことか。吸った振りして、ODの演技をして逃げたってことか。機転の利く女だな」
 聞いたことのない、柔らかいけれどどこか重々しい声音に驚いて振り返る。いつの間に忍び寄ったのか、美月より頭一つ分背の高い男が立っていた。高級そうなスーツに包まれた体は、見た目よりがっちりしているように感じた。
 年は三十代ぐらいだろうか。だが、その体から放たれる雰囲気には老成した落ち着きと威圧感が感じられ、もっとずっと年齢を重ねているようにも見える。
 顔はまあまあ整っていて、相手に警戒されない柔和な表情を貼りつかせている。だが目には、隠しきれない冷徹さをたたえていた。
 背筋がぶるりと震える。
「あ、あなたは……」
 さっきの暴力団関係者と思われる、黒塗りのベンツから降りてきた男の一人だとすぐに気付いた。
 胃がせり上がってくるような緊張感だった。レークスのメンバーには感じなかった、本能的な恐怖。この男に、嘘や演技、誤魔化しは通じない。危険だと、頭の奥で警笛が鳴るのに、足が凍りついたように動かなかった。
「へえ、こりゃまたすごい美人だ。キャバ嬢なんてしないで、芸能人にでもなったほうが稼げるんじゃないか?」
 目の前が陰った。覆いかぶさるように顔をのぞきこんできた男に、一歩下がる。すぐに水飲み場の縁が太腿に当たった。
「それにしても、よく正気でいられるな。ちょっとは吸ったんだろ? しかも演技までして逃げだして。どんなメンタルしてんだか。女にしとくのもったいねーな」
 目は笑っていないのに、口調は実に愉快そうだった。そのギャップがまた恐ろしい。
「……なんの用?」
 声を絞りだす。思ったより冷静で強気な声にほっとする。相手に怯えていると見られたくなかった。
 やっと逃げられたのに、今度は暴力団に捕まるなんて洒落にならない。レークスより性質が悪いだろう。
 強く睨みつけるように見上げると、男はおどけた仕草で肩をすくめる。まるで威嚇する子猫を相手にするような態度に、美月は苛立った。
「用がないなら、そこをどいて。邪魔よ」
 男に立ち向かうように一歩踏みだす。力を入れても、体がよろめいてしまうのが悔しい。
 だが、腹が立ったおかげで、頭の霞みが少し晴れたような気がした。美月は男の横をすり抜け、公園の出入り口に向かおうとした。
「用ならある」
 後ろから強い力で左手首を掴まれ、引き寄せられる。手の平に走った痛みに呻くと、前に回りこんだ男が少し腰を屈めて美月に視線を合わせた。
 闇のように暗い双眸に見据えられ、再び美月は動けなくなった。
「このまま警察にでもいかれたら困る。これからさっきの奴らを締め上げるからな」
 やっぱり暴力団関係者だ。警察に通報されると困ることが多いのだろう。
「なんのこと?」
 すっとぼけてみるが、男には通用しなかった。
「レークスだよ。あいつらの車から降りてきただろう」
「知らないわよ……正義の法律関係者のことなんて」
 関わり合いになりたくないので、煙に巻いてやろうと斜め上の返答をしてやる。脱法ハーブでおかしくなっていると思われたらそれでいい。
 だが、男はひゅーと口笛を吹いて笑った。
「やっぱり知ってるじゃねえか。レークスはラテン語で法律。あいつらがグループのシンボルに使ってる女神はユースティティア。ラテン語で正義だ」
 まさかそんな答えが返ってくると思っていなかった美月は、面喰らう。博識だなと冷やかす男に、こっちこそ博識なヤクザに驚いていた。
「それにしても笑えるよな、半グレ集団のくせして法律と正義だなんて。何様のつもりだってんだ」
 男の皮肉に相槌を打つ余裕もなかった。それよりも、こんな頭の回転の速いヤクザからは、早く逃げなければと思う。
「……今夜のこと口外しないから、安心して。私も警察の厄介にはなれない身だから」
 本当のことだったが、男は信じられないとでも言うように眉をひそめた。
「絶対に通報しないし、全て忘れるわ。だから放して。解放してくれないなら、叫び声を上げるわよ」
 人が来たら困るだろうと、暗に含ませて言うが、男は動揺する素振りもない。
「お前が言わなくても、そんな状態のお前を見て、身近な人間が通報するかもしれないだろう。完全に口止めできる確証がない限り、解放はできないな」
「どういう意味? 確証って、身分証でも見せろってこと?」
「そうだな。それもある」
「冗談じゃないわ!」
 ヤクザに自分の個人情報を晒す馬鹿はいない。身元をがっちり掴まれ、今後つけ入られることになる。
 美月は男の手を振り払おうと、左腕を強く引く。とたんに手の平が鋭く痛み、目の前が白む。強い痛みに吐き気がした。
「おい、大丈夫か?」
 口元を押さえてうつむく美月に、男の心配そうな声が降ってくる。そして、手の平で揺れるきらめきに気付いた。
「なんだこれ? うわっ……これで正気保ってたのか。とんでもない女だな」
 男は掴んだ手首を持ち上げ、手の平をのぞきこんでわざとらしく顔を歪めた。
 美月の手の平には、ダイヤのピアスが刺さっていた。


――続きは、電子書籍でお楽しみください。 ※作品の転載は禁止です。
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