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コンテスト ヒント3

Posted by PL編集部 on 2012. .16 コンテストヒント
前回、「一人称」メリットデメリットについてお話しましたが、
今日は、それを具体的な例をあげてご説明します。

たとえば、有名なお伽噺「シンデレラ」を例に考えてみましょう。

シンデレラは、本当はとても美しく優しい娘ですが、
継母や義理の姉妹にいじめられて、不幸な境遇で暮らしています。

もしこの事を一人称で書こうとすると、
自分自身で「私は可愛いけど、可哀想な子」と書かざるを得ません。
これは一歩間違えると、うぬぼれ屋で、自己憐憫ばかりしている
イヤな女の子になってしまいます
「かわいそう」や「きれい」などの描写は、他者の視点からのほうが断然説得力があります。

また、シンデレラが舞踏会で残していったガラスの靴を眺め、
王子様が溜め息をついたり、家来に命じてシンデレラを捜し回るシーン。
これも、シンデレラのいない所で起きている事柄なので、描くことができません
あとから実はこうだったんだよ、と、誰かの口から説明してもらうしかないのです。

このように、全てが伝聞系の説明では、面白みが半減しますよね?
王子様の嘆きやシンデレラへの恋心は、生の台詞を読んだほうが、
断然胸がときめくはずです。

こうした問題をテクニックでクリアできたとして、次に問題になるのがキャラづくり

通常、他人には聞かれることのない心の声地の文になるわけですから
当然、魅力的なキャラでないと、読者は共感することができません
もし、主人公の感想や考えに共感できなかったら、
その小説を読むのは苦痛でしかありません。

つまり、すべての読者をひきつけるだけのキャラを生みだし、
そのキャラにあった心の声を最初から最後まで書き続けなければならないのです。
たとえば、主人公の女性Aに言い寄る、Bという男性がいたとします。
その彼が好みのタイプではなく、主人公をいやらしい目で見ていることを描写する場合…。

「Bはちっともタイプじゃないのに、私のことをいやらしい目でみてくる」(一人称)

と書いては、主人公がうぬぼれやで、イヤな女になってしまいます。
しかし、

「AはBにまったく興味がなかったが、彼は会うたびに彼女のことを嘗め回すような目で見つめた」(三人称)


と書けば、Bのキモチワルサだけが際だち、Aがイヤな女になることはありません


さて、人称の問題、いかがだったでしょうか?
もちろん、「一人称がダメ」ということではありません
今回ご説明したような特徴をふまえた上で、
お書きになる小説に、どちらがふさわしいのか?
ぜひ、一度、考えてみてください。

同じ設定でも、人称を変えるだけで、物語はガラリと変化するはずです!
細部まで考え抜かれた、読者をワクワクさせる物語をお待ちしております!

編集部一同
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